【美容サロン開業】自己資金はいくら?費用を極限まで抑える方法
美容サロンの開業資金はどれくらい必要?
ネットで調べると一般的には800万円〜2000万円といった情報が多く目につき、内訳としては
- 内装、外装工事費・・・50%
- 什器、備品等購入費・・18%
- 運転資金・・・・・・・18%
- 物件取得費+家賃・・・14%
くらいになっていることが多く、
仮に費用が1000万円だとするとそれぞれ
- 内装、外装工事費・・・500万円
- 什器、備品等購入費・・180万円
- 運転資金・・・・・・・180万円
- 物件取得費+家賃・・・140万円
となります。
まずはじめに開業費用を抑えられるポイントとして“内装工事費”が挙げられます。目安としてはサロンの広さが1坪あたり40万円と言われているので、その数字を参考にすると15坪で600万円となります。
ですが、これはあくまでも目安であり、こだわらなければもっと抑えることも可能です。上を見ればキリがないので、無理なくその後も続けられるような開業資金に抑えられるよう調節すると良いでしょう。
居抜き物件で設備などがそのまま残っているパターンもありますので、居抜き物件はそれらの購入費と内装費をグッと抑えることができます。
居抜き物件の内装工事費の目安は1坪あたり15万円ほどと言われているので、15坪で175万円となり、これだけでも通常物件の内装工事費と比べると、400万円以上のコストカットになっています。
自己資金はどれくらい必要になるの?
必要な準備資金は全体にかかる費用のおよそ4分の1であることが多いです。
1000万円かかるのであれば250万円が自己資金となり、
残り750万円を日本政策金融公庫の融資でまかなうか、家族や友人から借入をして日本政策金融公庫の融資額を抑える方法もあります。
ポイント
自己資金は開業資金の4分の1であることが多く、開業資金から逆算して算出すると良いでしょう!
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開業費用の内訳はどうなってるの?
必要な費用の内訳は大きく7つに分かれます。
7つの費用
- 物件取得費
- 内装工事費
- 什器等購入費
- 設備購入費
- 材料費
- 運転資金
- 広告費
物件取得費
テナントを借りて開業することを想定した場合の金額感をお伝えします。
物件取得費用には以下の項目で費用が発生してきます。数字はあくまでも目安値なので、参考程度にご覧いただければと思います。
・前家賃 … 家賃1ヶ月分
・店舗保証金(敷金) … 家賃3〜12ヶ月分
・礼金 … 家賃1~2ヶ月分
・仲介手数料 … 家賃1ヶ月分
例えば東京で家賃30万の物件を取得する場合、約180〜480万円が物件取得費用となり、
実際の数字は以下となります。
・前家賃 … 30万円
・店舗保証金 … 30万円 × 3〜12ヶ月分 = 90〜360万円
(※店舗保証金は、駅前や商店街など集客しやすい人気な物件ほど高くなります)
・礼金 … 30~60万円
・仲介手数料 … 30万円
店舗の広さや立地だけでなく、物件によっては価格交渉も可能ですので
積極的に価格交渉を行って開業資金を少しでも安く抑えると良いでしょう。
内装工事費
開業資金のうち半分近くを内装工事に費やすことが多いと言われていますが、こだわればこだわるほどお金がかかるので、
空調・換気・水圧・電気などのインフラ面に費用を回し、内装をおしゃれにするための資金は極力抑えることが理想であると言えます。
美容サロンは内装工事費用の約50%を上記に加えてガスなどのインフラを整えるための工事費が占めると言われています。
依頼する工事業者によっても費用は大きく変わってきますので、複数社に見積もりをお願いしてなるべく安くて信頼できるところにお願いすると良いでしょう。
居抜き物件であれば以前の美容サロンの設備をそのまま使えるため、工事費用を大幅に抑えることが可能なので、最もおすすめです。
注意点としては経過年数が長いと設備が古くなっている可能性が高いので、入念な事前確認が必要です。
そして何よりのデメリットは
“なかなか見つからない”という点にあります。
探してたエリアで探してた広さの居抜き物件があった!なんていう奇跡的な出会いはそうそうありません。
長期的にリサーチを続け、希望の物件に出会えたら即座にアポを取るなど、長期的に最新の物件情報に張りつくことをお勧めします。
什器等購入費
美容サロンに欠かせない大型什器は、費用に占める割合が大きいです。
・お客様用のチェア
・シャンプー台
・鏡
・トリートメントやパーマなどの専用機材
この辺りは特にお金がかかります。
中古で販売されていたりリース(貸出サービス)もありますのでそちらを検討することも一つの手でしょう。
設備購入費
地味に見逃しがちなのですが、
・レジ
・パソコン
・洗濯機
・電話
・ワゴン
・ドライヤー
・待合室用のチェア、テーブルなど
などの購入費も準備する必要があります。
レジは最近だとiPadなどを使用した決済システムで簡易的な現金管理ができますが、
人を雇うとなると現金の管理は特に注意する必要があります。
材料費
言わずと知れたカラー剤やパーマ剤、シャンプートリートメントなどの購入費です。
費用に占める割合はそこまで大きくなりませんが、
例えば豊富なラインナップのシャンプートリートメントを店舗販売で用意するとなれば話は別になってきます。
予算と相談して優先順位の高い材料から購入していくと良いでしょう。
運転資金
運転資金は必ず余裕を持って用意しておきましょう。
・毎月の家賃、水道光熱費
・人を雇うのであれば給与
・集客、求人のための宣伝広告費
・予約管理システムなどの月額利用料
これらはほとんどの場合、毎月かかってくる経費です。
それだけでなく、エアコンの清掃業者代や什器類不具合時の点検修理代、壊れた備品の買い替えなど、予想だにしないところから細かな出費が発生します。
美容サロン事業は軌道に乗るまで早くても6カ月はかかるという声が多く、安心して経営するには最低でも1年分の運転資金を用意しておきたいところです。
少額の自己資金で借入せずに美容サロンをオープンした場合、多くのオーナー様がこの運転資金に焦りを感じます。
少しでも精神的な余裕を持って経営ができるように、運転資金は多く用意することをお勧めいたします。
広告費
美容サロン開業においてはオープン前の宣伝を活用することでその後のスタートダッシュを大きく左右します。
すでにたくさんの顧客様を持たれており、特に集客には困っていないと言うのであれば話は別ですが、
そうでない場合はオープン前の宣伝はしっかり行いましょう。
意外にも「新しく良い感じの美容サロンがオープンするらしいよ」と周辺にお住まいの方の間で話のタネになることもあります。
・美容サロンのウェブサイトの作成、ウェブ広告
・チラシの作成
・予約システムへの登録
このあたりは広告を開始するにあたって欠かさず用意しておきましょう。
チラシのポスティングを業者に任せるも良し、自分で足を運んでポスティングするも良し。
ありとあらゆる手段で“お店を知ってもらい、来てもらう”施策を考えましょう。
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開業費用を極限まで抑えるシミュレーション
極限まで開業費用を抑えるとなると、実際のイメージはどうなるのでしょうか?
まず抑えられるものとして『物件』があります。
実際にテナントを探すのではなく、都心部に多くあるモール型サロンの一室を利用すれば契約費用は100万円ほどに抑えられます。
高いシャンプー代に席、鏡、、
モール型サロンなら一式家賃に含まれています。なのでここは0円になります。
内装はIKEAなどで購入し、なるべくDIYで内装を済ませば10万円もかかりません。
あとは薬剤類を購入して準備完了です。
合計するといくらでしょうか?
150万円にも満たしません。
運転資金として家賃1ヶ月分25万円を確保したとしても150万円あればお釣りが出ます。
もちろん自分のお店の看板も持てます。
売上が月に50万円あればなんとかなりますし、80万円くらいあればお金も貯めていけるはずです。
でもネットで調べるとやけにお金のかかる開業プランが多いですよね。
そしてその情報を出しているのは開業サポート会社だったりお金を貸すことで利益を得る銀行だったり、、
(これ以上はここでは伏せておきます。)
失敗しない美容サロン経営を実現するには
美容サロン開業にかかる資金はなんとなく全貌をご理解いただけましたでしょうか?
美容サロンは3年以内に90%が廃業すると言われる厳しい世界です。
廃業の原因の1つに“大手集客サイト”の存在があることをご存知ですか?
大手集客サイトを利用した美容サロンの開業をお考えの方はこの記事を一度ご覧ください。
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